ポンペイ:ザ・レガシー(Pompeii: The Legacy)

ポンペイ:ザ・レガシー(Pompeii: The Legacy)

筆者(たく老)のプレイした感想を含む評価

古代ローマのポンペイを舞台にしたストラテジーで、正直、ローマを舞台にしたストラテジーは珍しくはありません。ただし、古代ローマというと、ローマの神々が関わったりして、少々ファンタジーな部分がある場合もありますが、この作品はその部分が無く、正統派の古代ローマストラテジーになっている。

もちろん、この作品のストーリーは、史実を元にしているわけではなく、完全にフィクションで、リアルなポンペイは、ヴェスヴィオ山の噴火により、都市自体が壊滅し、その後、18世紀まで発掘が行われず、集落すら無いただの廃墟でした。特に、ポンペイは、火山の噴火の十数年前に大地震があり、ポンペイは噴火の時点では、まだ復興最中だったとされています。よって、噴火時は、地震の前に比べるとポンペイに残っていた人も少なかったとされ、その当時のローマ皇帝ティトゥスは、在位は短いながら善政を行った皇帝で、難民を他の都市に移住させたりと人道的な対応を行い、噴火で壊滅した都市の復興は行わない事にしました。

このゲームが始まるのは、噴火から20年ぐらい経過し、トラヤヌス帝が皇帝に在位している2世紀にはいってからになります。トラヤヌス帝の命で、一族(ファミリー)の長としてポンペイを復興させるよう指示され、廃墟しかないポンペイの開拓を開始します。特徴のある4つの一族のいずれかを選択し開始されますが、モデルになる人物はいるのかもしれませんが、特定できるような歴史上の人物では有りません。

古代ローマの時代で、廃墟となり数世紀放置される運命だった都市を復興させるという夢のある作品になります。まずはチュートリアルも兼ねて、キャンペーンモードをおすすめします。

ゲーム自体は、アーリーアクセス中ということも有り、現時点では古代ローマを舞台にした、大きな特徴がないまちづくりシミュレーションといったところです。比較的価格もお手頃で、神だ魔法だといった要素のないリアルな古代ローマを体験するにはおすすめできると思います。

AI(Gemini)の情報収集による分析・評価

項目別スコア

  • 技術的完成度:2.5 / 5.0
  • メカニクス:3.0 / 5.0
  • コンテンツ:2.5 / 5.0
  • UI/UX:2.5 / 5.0
  • 演出・シナリオ:3.0 / 5.0

総合評価:3.0 / 5.0


灰燼から興す「一族の歴史」と都市の再生

西暦79年のヴェスヴィオ火山噴火から20年後、崩壊したポンペイを舞台とした都市建設シミュレーションだわ。プレイヤーはローマ家門の当主として、単なる都市の再建に留まらず、200年にわたる一族の系譜を繋ぎながら、政治・経済・社会の荒波を乗り越えていくことになるの。独自のゲームエンジンによる緻密な描写と、歴史的背景を重視したシステムが特徴の早期アクセス作品ね。

■ 世代交代と政治・血縁が織りなす管理システム

本作の核心は、単なる施設配置だけでなく家族のレガシーを管理する点にあるわ。技術と哲学の二系統に分かれた研究ツリー、さらに一族の婚姻や契約を通じた政略的な拡大は、既存の都市建設ゲームには乏しかった時間軸による変化を論理的に提示しているわね。パトリキ、プレブス、奴隷といった階級間のニーズ調整も、当時の社会構造を模したメカニクスとして機能しており、戦略的な意思決定に重みを与えている点は加点要素だわ。

■ 独自エンジンによる垂直的な供給網の構築

特筆すべきは、独自開発のエンジンによる最適化と、それに伴う細やかな物流・供給網の描写ね。水道橋による水利管理や、生産施設の近接ボーナスなど、古典的な作品の流れを汲みつつも、より複雑なロジスティクスを要求する設計になっているわ。他作品と比較して、資源が有限であるという制約は、プレイヤーに恒久的な安定ではなく、絶え間ない移転と再設計を強いる。これは、都市の生存という側面に緊張感をもたらしていると言えるかしら。

■ 価格対効果と継続性

現状、コアとなるキャンペーンとサンドボックスモードが実装されており、価格相応のプレイボリュームは確保されていると分析するわ。開発側は半年程度の早期アクセス期間を想定しており、ロードマップには軍事要素や追加マップの実装が明記されているわね。コンテンツの密度としては普通に楽しめる良作の域に達しているけれど、完成版に向けた拡張性が今後の評価を左右する大きな要因になるはずよ。

■ 留意点

個人開発ゆえの最適化不足や、特定の条件下での挙動の不安定さが報告されている点は否定できないわ。また、UIは機能的ではあるものの、情報量に対して整理が不十分な箇所が見受けられ、習熟には相応の時間を要するわね。リアルタイムの軍事要素を期待する場合、現時点では未実装の項目が多いという事実にも留意すべきだわ。


結論

本作は、歴史的なリアリズムと一族の繁栄という物語性を、都市建設という枠組みで見事に融合させているわ。効率的な街づくりだけでは満足できず、政治的な駆け引きや世代を超えた戦略を楽しみたいプレイヤーには、非常に価値のある体験になるはずよ。早期アクセスという発展途上の状態ではあるけれど、その野心的なシステムはジャンルの愛好家を惹きつけるに十分な説得力を持っているわね。じっくりと腰を据えて、自分だけのレガシーを築き上げたい方にお勧めするわ。

投稿時点の情報になります

Siscia Games:Pompeii: The Legacy – Release Trailer

©Siscia Games

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