オールド・ワールド(Old World)
2022年5月にSteamでリリースのシミュレーション。古代オリエント、ローマ、ギリシャを舞台にした歴史ストラテジー。
感想
2022年にリリースされ、その後日本語翻訳もされて数年が経過する作品です。
舞台は、古代(紀元前)の、ローマ、ギリシャ、オリエントの国々から、比較的時代はバラバラで、偉大な指導者9人から選択し、またはランダム選択でプレイが可能です。
難易度やマップなどの設定も可能で、当然、実際の地図に寄せたマップも用意されています。
基本的には、自分のユニットの近くしか見えず、斥候などのユニットを移動させ、見える範囲を広げたり、他の勢力やイベントなどを派遣する事が可能です。この部分でいえば、シヴィライゼーションに近いシステムに感じると思いますし、既存のどのゲームに近いかといえばシヴィライゼーションになります。
ただし、最初に選択した統治者には家族などがおり、その家族が歴史に登場する人物だったりします。
このゲームは、一通り指示がすんだ後、時間を進める事なりますが、この1ターンが1年と、結構大きな単位になっており、のんびり遊んでいると、外見が老人になっていき、子供だった後継ぎも中年になっていたりします。
もちろん、生きている間に王権を後継ぎに渡す事も出来ます。結婚に関しては離婚も可能で、どうしても子供ができなくて、離婚をし何とか血筋を絶やさないようにすることも重要です。この辺に関しては、Crusader Kingsシリーズに近く、特に戦争や新しい技術や文化を入手、そして兵士1ユニットを配置するには、とても長い時間がかかる事を思い知らされます。
好みもあると思いますが、Crusader Kingsシリーズより、遊びやすく作られており、色々とこだわると大変ですし、覚える事も多い作品ですが、雑に遊ぶことも可能で、面倒な事を考えなかったり端折ってしまえばサクサク遊べます。
気になった部分としては、使用できる王様達です。紀元前1500年~紀元前300年ぐらいのかなり長い期間の中から選ばれており、ローマに関しては、ロームルスで、母がイリアと表記されており、イリアの場合、トロイア戦争で脱出したアイネイアース(半神)の娘で、寝ている間にマルス(戦と農耕の神)により妊娠され、ロームルスと弟がうまれた事になっています。これに近い所で、カルタゴのディードー女王に関しても、アイネイアースと関係のある人物で、歴史というより神話や物語を取り入れている感じです。
また、ギリシャのフィリポ(フィリッポス2世)に関しては、息子がアレクサンドロス3世(アレキサンダー大王)なので、13歳のアレキサンダー大王が陣営にいますが、フィリポが史実通りには亡くならないので、史実通り20歳で王にはなりません。史実通りにするためには、王権を渡す必要があります。
ランダムにおきるイベントに関しては、Crusader Kingsのように、良い部分と悪い部分がある複数の選択肢から決断する事が多く、最善の選択肢を選んで最高の国をつくりたい人には向いていないかもしれません。
基本的には、おすすめできる作品で、個人的にも楽しむことができましたが、いくつかマイナスポイントもありました。チュートリアルがとても丁寧に作られていますが、タスクの意味がわかりにくい、またはゲームに慣れていない人には見つけにくい部分があり、チュートリアルとは思えないほど時間がかかりました。
また、PCの環境なのかもしれませんが、何度か試しましたが、PCが自動で再起動してしまうような現象がおきたので、最初からもう1度やり直しましたが、同様の現象が再度おきました。調べてみたところ、同様のエラーがおきている方はそれなりにいるようです。
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©Mohawk Games, Hooded Horse
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