ウィザードリィ ヴァリアンツ ダフネ(Wizardry Variants Daphne)

ウィザードリィ ヴァリアンツ ダフネ(Wizardry Variants Daphne)

2024年10月にモバイル版、2025年3月にPC(Steam)版がリリースされた3DダンジョンRPG『Wizardry Variants Daphne』。往年の名作RPG『Wizardry』の系譜を受け継ぎ、その深淵なるゲーム内容と挑戦的な難易度が特徴です。

ゲームシステム・特徴

『Wizardry Variants Daphne』は、100年に一度の災厄「アビス」を封じる「鍵の血族」として、消えた王を探す物語が展開されます。JRPGのような丁寧なストーリーと、シリーズらしい高い難易度が魅力です。

  • ダンジョン探索: 3Dダンジョンを探索し、ワープやショートカットを発見します。時間を巻き戻す右手でダンジョンの状態を操作したり、死者を蘇生させたりするユニークな要素もあります。
  • バトルシステム: コマンド形式で進行し、呪文やスキルを駆使します。宝箱の解除や蘇生時などに、画面に表示される指示に素早く対応する「クイックタイムイベント(QTE)」要素が特徴です。
  • キャラクター育成と「メンタル」: 種族や職業を組み合わせて多様な仲間を育成します。探索や戦闘で減少する「メンタル」(最大100の数値で表示)が低くなると、能力低下やロストのリスクが高まるため、特定のキャラに依存せず複数のパーティメンバーを育成する戦略が重要です。
  • ロストシステム: キャラクターが戦闘不能後に蘇生失敗すると「灰」になり、さらに灰からの蘇生失敗で完全にロストする可能性があり、緊張感のある冒険を楽しめます。
  • 等級試験とレベルキャップ: レベルには上限があり、それ以上育成するには「等級試験」をクリアする必要があります。
  • グラフィック・サウンド: 重厚な世界観に合うグラフィックとサウンドで没入感を高めます。キャラクターの外見を重視したタイプではないため、外見への課金圧は低いでしょう。

リリース後の状況と注目ポイント

  • 高い人気と運営強化: モバイル版はリリース1ヶ月で国内30万DL/13億円以上、全世界累計100万DLを突破しました。リリース当初の不具合には運営体制の強化で対応を進めています。
  • PC版も登場: 2025年3月5日にはSteam版もリリースされ、PCでもプレイ可能です。
  • 継続的なアップデート: ハーフアニバーサリーキャンペーン(2025年4月17日開始)では、「コンペンディウム(図鑑)」や「潜在スキル継承」などの新要素が追加。今後もレジェンダリー冒険者やイベントの復刻が予定されています。
  • イベント参加へのハードル: イベントに参加するにはメインストーリーの進行と「はじまりの奈落 B8F」のクリアが前提となる場合が多いです。また、イベントダンジョンには推奨レベルが設定されており、内容によってはレベル40以上が目安となります。後発プレイヤーは、序盤の攻略と育成が最初のハードルになるかもしれません。

感想

『Wizardry Variants Daphne』は、シリーズらしさを継承しつつスマホ向けにアレンジされ、高い難易度と緊張感を両立していると評価されています。Steam版の評価は「賛否両論」(全期間で52%が好評)です。

良い点

  • コンシューマーゲーム並みのボリュームと戦略性でやりごたえがある
  • 重厚な世界観にマッチしたグラフィックとサウンド
  • Wizらしい難易度、モンスターデザイン、ダンジョン探索の緊張感
  • 丁寧なストーリーと個性的で魅力的なキャラクター

悪い点

  • 仲間が倒れたときに発生するクイックタイムイベント(QTE)が結構失敗するのでストレスがたまる
  • レベルキャップを解除するには等級試験を突破する必要がある。Wizっぽくない。
  • イベント参加のハードルが初心者には高い。

総評

『Wizardry Variants Daphne』は、硬派なシリーズファンも納得のゲーム性と、現代のプラットフォームに合わせた要素が融合した作品です。ダンジョンクロウルというジャンルの特性上、自分のペースでじっくりと遊びたいプレイヤーには最適です。時間を要する育成システムですが、奥深い戦略性やパーティ編成の自由度が、繰り返しプレイのモチベーションとなるでしょう。このゲームのハードルを乗り越えれば、さらに面白くなる可能性を秘めたタイトルです。

現状(筆者はお休みする事にしました)

Steam版リリース後、約1ヶ月間はほぼ毎日ログインし、デイリーミッションをこなしていました。キャラクターを満遍なく育てようとしていたため、メインストーリーの進行はあまり進みませんでした。
その時期に開催されていたイベントは、Steam版から始めたばかりのプレイヤーにとっては、よっぽど頑張らないと参加が難しい状況でした。これは、イベントダンジョンへの参加に「はじまりの奈落 B8F」のクリアが前提となっていたためです。

評価: (3.5 / 5)

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Wizardry Variants Daphne【official】:ウィザードリィとは、████だ。
【Wizardry Variants Daphne(ウィザードリィ ヴァリアンツ ダフネ)】

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